2017年04月28日

レンのこと

 我が家に犬のレンがやってきたのは、3年8ヶ月前です。チワワとパピヨンのミックス犬でとても恐がりな性格です。レンは、兄弟と思われる犬と2匹で歩いているところを保護され、名古屋市動物愛護センターに引き取られました。
元気で人なつこい相方はすぐに引き取り手が決まりましたが、レンは愛護センターでも3本の指にはいる不思議ちゃんで、センターでも里親を吟味されていたそうです。センターでの注意事項は「元気いっぱいに接しないこと」というこれも不思議なものでした。かわいいからと、飼い主の感情を押しつけると怖がってストレスを感じるらしいのです。

 我が家に来たレンは、最初全く鳴かずおびえてばかり。ドッグフードもふやかさないと食べないし、散歩の途中でおやつをあげても食べない犬でした。初めて鳴き声を聞いた時は、感動というより「えっ、鳴くんだ!?」というのが率直な感想でした。
 今では、元気いっぱい鳴きます。いつも食べ物を探してウロウロしています。寝る時は自分で襖を開けて私の布団に入ってきます。我が家のアイドルです。
 でも、今でも散歩や外出を怖がり、人間と遊ぶことができません。犬や家族以外の人を怖がります。たぶん、最初の飼い主に遊んでもらうことがなかったのでしょう。散歩をして他の犬と接し、社会性を身に着けることもなかったのだと思います。
 ミックス犬は人の手で交配させて作り上げた犬です。見た目はとても愛くるしく誰もが「かわいい!」と声をあげます。でも、命のあるものを育て天寿を全うさせるのはとても大変なことです。しつけには時間も労力もかかります。病気をすればお金もかかります。老犬になると毛が抜けたりして容貌も変わってきます。認知症になることもあるそうです。そんなリスクがあることを充分に認識してペットを飼ってほしいです。

1494228699141.jpg 人間の身勝手で捨てられてしまったレン。知らない場所でどんなに心細かったか、と思うと今でも涙が出そうになります。売れる犬種を作り出す人間。かわいいからと安易に飼って、育てられないと平気で捨ててしまう人間。動物愛護センターで保護された動物も里親を探してもらえる者は僅かです。多くは保健所に送られ殺処分されます。
 ドイツでは動物愛護が国の法律で決められており、育てられなくなった動物は国の予算で建てられた施設で死ぬまで生活することができます。日本はまだまだ遅れていますが、自己でできることもまだまだあるはずです。ペットも家族です。命の重みを受け止められる世の中にしたいものです。

 愛知県弁護士会では、憲法週間記念行事として5月21日(日)午後1時から「動物愛護を通して考えるいのちの大切さ」というイベントを行います。
 今一度、みんなで命について考えてみませんか。詳しくは愛知県弁護士会のホームページをご覧ください。

事務局 塚本久美子
posted by 金山総合法律事務所 at 12:45| 日常から見えてくること